28 5月

世界遺産『妙心寺塔頭の福寿院』入社式

荒廃する伝統建築――日本の国指定文化財建造物は、国が保存修理を手掛けています。しかし、指定文化財建造物でない伝統建築も多く、特に氏子や寄付を失った寺社では荒廃が進んでいます。

このままでは、日本古来の原風景が徐々に失われかねません。荒廃する伝統建築と担い手不足の建築業界という二つの大きな問題を解決するため、私たちは「伝統再生」と「技術伝承」のためのプロジェクトを立ち上げました。今回のプロジェクトの舞台は妙心寺塔頭の福寿院。妙心寺には四十六の塔頭があり、多くの重要文化財や史跡・名勝指定の庭園・寺宝が保存されています。

現代建築の工事経験しかない若手職人が、日本の伝統建築の修復経験を有するベテラン職人指導のもと、現代の材料・工法を使用し日本の伝統建築の修復を行い、自ら手掛けた日本の国指定文化財建造物『妙心寺塔頭の福寿院』にて、2021年5月21日に入社式を執り行わせていただきました。座禅を体験し経験の浅い若手職人にとってかけがえのない学びの機会であり、伝統建築の利用者にとっても明るい未来への一歩となります。

NHK京都放送局『ニュース630 京いちにち』創建400年のお寺を修繕する取り組み